門司学園高等学校、DXハイスクールの挑戦 〜共創で拓く未来の学び〜

記事公開日:2025年7月25日

◆ 趣旨と概要

 門司学園高等学校は、文部科学省高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」採択校として、AI・データサイエンス・数理を柱とした教育を進めています。

 本校の目標は、「AIと共創しながら未来を切り拓くデジタル人材の育成」です。その中核を担うのが、校内に新設された「DX探究ラボ」と、地域連携・文理横断型プログラム「MG-MIX(Moji Gakuen Mind and Image Transformation・モジガクミックス)」です。令和7年度からは学校設定教科「DX情報数理」や科目「データサイエンス」を開講し、生徒たちに実践的・高度なスキルを提供していきます。

◆ 授業レポート1:情報Ⅰ「生成AIを使いこなす力を育てる」

 7月7日、高校1年生を対象に、情報Ⅰの授業「生成AIの特性と活用上の注意点を理解し、主体的に活用の是非を考える」を実施しました。

 授業冒頭では、「生成AIとは何か?」という問いかけから始まり、生徒の興味を引きつけます。普段はスマートフォンや学習アプリを使い慣れている生徒たちも、「AIの裏側に誤情報(ハルシネーション)や著作権の問題がある」と聞くと、教室内は一気に真剣な空気に。

 実習では、学校で導入している生成AIツールを使い、同じ質問でも指示(プロンプト)によってAIの答えが変わることを体験。「え、なんでこんなに違うの?」「正しそうに見えるけど間違ってる!」と、生徒たちの驚きの声が次々とあがります。

 その後のグループワークでは、「AIを使うとき、何に気をつけるべきか?」をテーマに活発な議論が展開。誤情報の例を挙げる生徒や、著作権侵害のリスクを指摘する生徒もいて、教員も「ここまで具体的な話が出るとは」と感心しきりでした。

 最後に一人ひとりが「AIを使うときの自分なりの心得」を書き上げ、授業は締めくくられました。生徒の感想には「これからの時代に絶対必要な内容だと思った」「AIの言うことをうのみにしないって大事」など、主体的な学びの芽生えが見られました。教員側は「生徒の好奇心に火がつく瞬間を間近に見られた」と手応えを感じています。

◆ 授業レポート2:データサイエンス × 生成AI活用 ~主体的な学びを支える最先端授業~

 7月2日、高校3年生対象の授業「データサイエンス」では、文系・理系それぞれに応じたテーマで生成AIを活用した調べ学習とディスカッションを実施しました。

 文系クラスは「アクセス分析を活用する場面」、理系クラスは「仮説検定をわかりやすく教えるには?」という実践的テーマを設定。生徒たちは事前に複数の生成AIで同じ質問を投げかけ、回答の比較分析を行いました。

 授業当日、生徒たちは各自のワークシートを持ち寄り、「どのAIが一番わかりやすかった?」「情報の正確さは?」「自分たちならどう使い分ける?」といった問いをもとに、活発な議論を交わしました。驚くべきは、生徒たちが単にAIの正誤を検証するだけではなく、「なぜその説明がわかりやすいのか」「人間ならではの視点がなぜ必要か」といった深い分析まで行っていた点です。

 授業終盤には「AIは人間の代わりになれるのか?」という問いに対し、各自の意見をまとめ発表。「AIは道具であって、最後に責任を持つのは人間」という意見や、「使い方次第で学びの幅が広がる」という前向きな見解も多く、教員も生徒の成長を実感しました。

 授業後の振り返りでは、「AIを疑ってかかることが大事だとわかった」「比べることで違いに気づけたのが面白かった」という声が寄せられ、単なる知識の獲得ではなく、考え抜く力が養われたことがうかがえます。

◆ 最後に

 門司学園高等学校は、生徒一人ひとりの「やりたい」「知りたい」を引き出し、「できた!」という成功体験へと導く教育を今後も追求していきます。

 AI・データサイエンス・数理の探究を通じ、地域や社会とつながりながら学びを深め、未来を担うデジタル人材の育成に挑戦し続けます。どうぞご期待ください!